「いいことを言おうとするより余計なことを言わないほうが信頼される」
私は、人から信頼されるというのは、立派な言葉を並べることよりも、むしろ“言わない勇気”のほうに宿るものだと感じています。
人は誰しも、よく見られたい、賢く思われたい、役に立つことを言いたい──そんな気持ちを抱えています。だからつい、余計な一言を足してしまったり、求められていない助言をしてしまったりする。でも、そういう「余計な言葉」は、相手の心にそっと積もっていく不信感の種にもなるのです。
逆に、言いたいことがあっても飲み込み、相手の気持ちや状況を尊重して沈黙を選ぶ人は、自然と信頼されていきます。
それは、言葉を慎むことで「あなたを大切に思っています」という姿勢が伝わるからです。
この言葉は、立派なことを言おうと背伸びするより、余計なことを言わずに相手の心を乱さないほうが、ずっと深い信頼を生む──そんな静かな気づきを表しています。
言葉は、足すより引くほうが難しい。
だからこそ、その“引いた一言”の中に、人の成熟や優しさが宿るのだと思うのです。
